BURNOUT SYNDROMESがFLY HIGHメジャーで飛べ!
BURNOUT SYNDROMES(バーンアウト シンドロームス)
- ギター、ボーカル:熊谷和海(クマガイカズウミ)
- ベース、コーラス:石川大裕(イシカワタイユウ)
- ドラムス、コーラス:廣瀬拓哉(ヒロセタクヤ)
待望のメジャーデビュー
2016年3月2日にバレーボールアニメ「ハイキュー!!セカンドシーズン」第2クールのオープニングテーマ、「FLY HIGH!!」で待望のメジャーデビュー。
この「FLY HIGH!!」は元気を貰える曲で、ストレートなサビはそのまま心に突き刺さる。一度聞けば思わず口ずさんでしまう爽快感抜群の1曲。
キャッチコピーは「青春文學ロックバンド」。
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FLY HIGH!!に込めた思い
この曲のテーマは、「1つ上の自分を目指して戦う人たち」。「飛べ」で始まるこの曲はまさに上を目指して躍動する気持ちがそのまま短い単語に集約されていて、単純明快、それでいてカッコいい。
アニメハイキューの烏野高校排球部が掲げる横断幕そのままのフレーズが曲調とピタリとハマる。
曲を作る際に、熊谷は、自分がオープニングを映像を作るならという観点でこの曲を作ったという。この漫画のファンだった熊谷は、自分の中の少年の心を呼び覚ましこの曲の制作に望んだ。自分が心に来たシーンをピックアップしながら作成したこの曲。
デビューでの大抜擢
かつて「ハイキュー!!」はスキマスイッチやSPYAIRなど有名バンドがオープニングを飾ってきた。その中で、デビューにしての大抜擢。その要素は、自分たちの曲作りにあるのではないかと考える。
熊谷は、今まで楽曲を作る際、小説や映画、漫画を題材にすることが多かった。そういった作品を愛する心は人一倍だという。
今回の「ハイキュー!!」とのマッチ度を考えると、そう言うのも頷ける。
アニメのオープニング
飛べから始まる曲で、主人公の日向翔陽が飛ぶシーンではじまり、烏野高校のシンボル、カラスが飛び立つ。この烏野高校、落ちた強豪と言われたバレー部に、日向、影山たちの1年が加わり、再び強豪へ巣立っていく物語。そのオープニングでは、歌詞にもでてくる「若鳥」である彼らが活躍していくさまが歌われていて、まさに烏野高校排球部を歌った曲。
音楽に合わせて、アニメのシーンも切り替わり、かなりのマッチ度は高い。このハイキュー!!の歴代の曲をとっても、曲に合わせたオープニング映像で、マッチしていたが、今回は曲から映像に合わせていっていることもあり、映像と曲が一体化されている。
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青春文學ロックバンド
キャッチコピーは「青春文學ロックバンド」ということで、好きな小説は、石川は「時間とは音楽である」というフレーズに惹かれたミヒャエル・エンデ作の「モモ」。
廣瀬は太宰治作の「斜陽」、「人間失格」。この2作はもともと熊谷が好む小説だったが、熊谷の曲をつくる源を知るべく呼んだのがきっかけだとういう。
文學に大きく影響を受け、曲に反映する熊谷。実際に村上龍作の「限りなく透明に近いブルー」は「文學少女」という楽曲で歌詞の一節として反映されている。
小説家よりも音楽家
影響を受け、文學の魅力も十分理解している熊谷は小説家になろうという選択肢はなかったのかという疑問には、小説には何千もの文字が詰め込まれているが、楽曲はわずか400文字程度。その中にドラマを発生させることは小説ではできないことと答える。
その魅力に気づいたのは、この「FLY HIGH」がきっかけだという。
この曲を作る際、かつてオープニングを担当した有名バンドたちのプレッシャーの中、「音楽にしかできないことは何か」「自分たちにしか出来ないことは何か」といったことを自問する時期があったという。
その中で、やれることは「メロディと歌詞が盛り上がるところを一致させる」という得意技で戦うことだということに気づく。それが一致した時は音楽というよりは文学という感じがするとのことだ。
そこを狙って作り出せることが、やりたいことでもあり、文学であると熊谷は語る。
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