健康で文化的な最低限度の生活・ケンカツ第1話あらすじネタバレ感想
7月17日放送の「健康で文化的な最低限度の生活」の第1話のあらすじ、ネタバレ感想。
第1話視聴率:7.6%
第1話のあらすじ
かつて映画監督を目指したが挫折し、安定・平凡を求めて公務員になった義経えみる(吉岡里帆)。これでこの先の人生も安泰だとホッとしたのも束の間、栗橋千奈(川栄李奈)や七条竜一(山田裕貴)ら4人の同期とともに配属されたのは、生活保護受給者を支援する、激務必至の生活課だった…。早速、えみるも先輩ケースワーカーの半田明伸(井浦新)から担当を任されるが、その数なんと110世帯!福祉の知識もなければ人生経験も足りないえみるは、受給者たちの様々な人生模様に触れ、大きな不安と戸惑いの中で、ケースワーカーとしてのキャリアをスタートする。
そんなある日、役所にかかってきた一本の電話が、えみるの運命を大きく左右することになる。えみるの担当受給者である電話の主は、突然「これから死にます」とだけ告げ、電話を切ってしまう。大慌てのえみるにたいして、前任者や親族は、いつものことだからとまともに取り合おうとしない。しかしこれが、新人のえみるにとってはあまりにショックな事件へと発展してしまう。配属早々、厳しい現実を突きつけられたえみるは、自分なりに受給者たちの人生に寄り添っていかなければならないと決意する。
しばらくして、えみるは求職活動中の受給者・阿久沢正男(遠藤憲一)と面談をすることに。阿久沢は、健康上の問題はないのになぜか咳が止まらず、聞けば、一日一食しか食べていないという。えみるから報告を受けた、えみるの上司の京極大輝(田中圭)は、阿久沢のお金の使い道に何か秘密があるのではとにらみ、「すぐに家庭訪問。徹底調査!」と指示を出す。意を決して阿久沢の家を訪ね、調査のために冷蔵庫の中を見せてもらったえみるは、そこであるものを見つけて……!?
健康で文化的な最低限度の生活 番組公式サイトより引用
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第1話のネタバレ
子供の時から映画好きだったえみるは、大学では映画サークルにはいり、映画監督を夢見る。
いつか人の人生に影響を与える作品がとりたいと思っていた。
しかし、いつの日か安定を選ぶようになった。
そんなことを思いながら入庁式に挑むのだった。
そして、生活課への配属の辞令が出る。
同じく配属になったのは、千奈、都、竜一、大門、えみるの5人。
移動の車の中では生活課になったことをあまり良く思っていない会話。
東区役所の生活課のフロアに案内される。
京極は新人のえみるたちに生活課での仕事を教える。
そして生活保護の制度について半田から説明をうけるえみるたち。
石橋が生活保護の人と話している姿が気になりじっとみているえみる。
半田に言われ、席に付く。110世帯の担当を任される。
資料に目をとおすえみる。一人ひとりのケースを読み、いちいち声をだすえみるに、注意する千奈。
先程みていた男性、平川の資料を渡されじっくり読む。
相談をうけるえみる。しかし話の内容がわからず石橋にかわる。
まわりを見回すと先輩たちはテキパキと対応している。
えみるに平川から電話があり、「死にます」と一言いい切られる。
先輩のアドバイスで近所の親戚に連絡することに。
電話するえみる。すると、いつものことと言われあしらわれる。
きょとんとするえみるに、訪問に行きますと自転車乗り出かけるように促す半田。
福祉にお金がまわってこないので、錆びた古い自転車ででかける。
半田は訪問について話し、教える。
とある老婆のお宅を訪問。チャイムをならすが反応がない。
孫の小学生の女の子が帰宅して、中へ。
家の中はちらかっていて、食器もたまっている。
脳梗塞でねたきりの丸山に新しい担当とえみるを紹介。
帰る途中、孫のハルカに困ったことがないかと聞くが、助けてくれないなら気軽に聞かないでと冷めた返事。
おちこむえみる。
外で丸山の話をしようとするのを静止する半田。
すぐに話しをしてはいけない、誰が聞いているかわからない、生活保護を知られたくない人もいると話す。
離れた場所で丸山は認知症を患っているかもと話す。
キッチンのボヤのあとや、排泄がうまくいっていないことに気づいていた。
しかし、嫌な顔ひとつせず笑顔で対応していた。
生活課にもどると平川から入電。なんでも聞きますとえみる。
入れ替わりで、千奈が訪問にでかける。
暗くなってから戻ってきた千奈。えみるはまだ平川の電話につきあっていた。
やっと電話から開放される。
課には千奈とえみるだけ。早速この仕事が無理だとぐちをこぼす。
切り替えて帰ろうとするが、気になり折返し電話するえみる。平川はでない。
帰りの道中の食堂で生活保護についての勉強をする。
店主の青柳はうちにも生活保護の人が来るという。
帰り、外でハルカと会う。おばあちゃんの食事を買って帰るという。
家にもどっておばあちゃんに話しかけるが、寝ているようで反応がない。
ひとりでラーメンをすするハルカ。
家で映画をみてリラックスしようとするが、丸山とハルカのことが気になるえみる。
翌朝出てきたえみるは、京極に呼ばれ別室に。
平川が死んだことを知らされる。
ショックを隠せないえみる。
半田とともに訪問する。平川の家に入り、通帳やカードがあれば親戚に渡さければならないという半田。
平川の部屋は整頓されていて、仕事も探しているようだった。
部屋には平川が撮った写真が飾られていた。
癌で妻を亡くし、働けなくなり生活保護をうけることに。
生きようとしていた平川。そのことを半田に話すえみる。
半田はケースワーカーは命を守る仕事だが守りきれないこともあるという。
戻ったえみるは千奈に、平川の電話が面倒くさくなっていたと話す。
自分は最低、ケースワーカーやる資格が無いという。
千奈は自転車に油をさしたから音がならないと思うとだけ言い、帰っていく。
ひとり残され、涙を堪えきれずに声を出して泣くえみる。
安定をもとめて公務員になったが、自分の仕事が命を守る砦であると気づくえみる。
決意を新たに仕事にとりくむえみる。なやみながら前に進む。
同期の新人たちにも愚痴がこぼれる。
生活保護受給者と役所で会うえみる。
阿久沢という男はずっと咳き込む。一日一食しか食べていないことにおどろくえみる。
健康診断の結果は問題ないらしい。
阿久沢の家庭訪問にいくえみる。
自宅もきれいに片付いている。食生活が気になる。
部屋には高価なものもなく、無駄遣いしているようには見えない。
阿久沢の視線が気になり、冷蔵庫の中を見る。
中には何も入っていない。さらに催告書を目にする。阿久沢は証拠隠滅で飲み込んでしまう。
話を聞くと借金があり、月3万円で生活することに。
借金があると生活保護が受けられないからと阿久沢。そのことを知らないえみるは半田に相談。
借金があっても生活保護をうけられるとわかり、借金の債務整理をすすめるえみる。
法テラスで無料相談をすすめるが後で電話するとえみるを帰す阿久沢。
働く気があるといいつつ働かない、何もしない阿久沢のことを話すと、石橋はそれは不幸慣れだという。
阿久沢はいつも同じ場所の木の陰から何かを見ている。
その不審な行動に警察は阿久沢を連行する。
警察から出てきた阿久沢を迎えにきたえみる。出てきても咳をしている。
阿久沢はちょっとだけ似ている人がいて…とつぶやく。
債務整理の電話をしていないこと確認すると、来週役所に来てというえみる。
役所の前まできて帰った阿久沢。居場所を聞いて駆けつけるえみる。
阿久沢を助けたいとえみる。
阿久沢は役所に来ると咳が出る、娘ぐらいの歳のえみるに家や冷蔵庫をみられたり、借金を知られて恥ずかしい。
見下しているのが嫌だといい、いい加減にしてと叫ぶ。
そこに笑顔で缶コーヒーを持って現れる半田。
阿久沢が落ち着いたのを見計らって、何気ない話から入る半田。
口を開く半田。それを割って入ろうとするえみるの手の甲をつねる半田。
印刷業をしていた半田。ペーパーレスが進み、稼業は大変なことに。
妻と娘に迷惑をかけたくないと一人になって、借金を返しているという。
借金を返すのが生きている証だという。
一緒に返済について考え、その上で人生を考えようと言う半田に、大丈夫だからと阿久沢。
阿久沢にとってここが人生の分かれ目だと半田。
えみるは平川のことを思い出す。
資料から阿久沢の人生を汲み取ろうとするえみる。娘を疎遠になっていることを思い出す。
似ている人がいるといった阿久沢の言葉。
えみるは自転車を漕ぎ出す。
阿久沢はいつもの場所で同じ方向をながめる。そこは映画館。
えみるは阿久沢と合流。この映画館で娘を見たのではとえみる。
娘に会いたい、やり直したいと思っているのではと問うえみる。
一緒に考えて、もう一度やりなおそうと話す。
法テラスに一緒に向かうえみる。
債務整理で過払いがあることがわかる。返済は終わっていて、お金が戻るという。
借金を返さなくてよくなったと泣き出す阿久沢。
えみるに感謝する。そして、笑顔がこぼれる。
150万円も戻ってくるという。
それが戻れは保護は打ち切られる。これからが阿久沢のがんばりどころ。
半田のドーナッツの差し入れ。小さいツが気に入らない千奈。
千奈はドライに見極め、打ち切ることも躊躇ない。
健康で文化的な最低限度の生活を送るためのものとブレない。
そして別の生活保護の家庭訪問に向かうえみる。
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第1話の感想
吉岡里帆、川栄李奈の2大旬女優の掛け合いがしょっぱなから見られる。
そこに、井浦新の包容力のある上司の役。おだやかな雰囲気がぴったり。
初回なので、要所要所に生活保護についてのせつめいや
ケースワーカーの仕事のフォローがはいる。
認知症の老女、気持ちが繊細な男性。
考えさせられるケース。生活保護にもいろいろいることを描く。
自殺する男性は最初から重い展開。
生きようとしている平川の生活のあとはこみあげるものがある。
ドラマの合間にダイハツの車のCM。まるちゃんは吉岡里帆。
えみるの役とのギャップ。
紙をのみこむ遠藤憲一。その顔をホールドする吉岡里帆。
そのかけあいは、愛嬌がある。
えみるのストレートさと曲がらない感じがすごい。
人生に挫折した子はもっとひねくれそうに思う。
借金を返さなくて良くなった時に泣き出す遠藤憲一の演技。
最高の泣き顔の演技。そのあとの笑顔が素晴らしい。さすがの演技。