健康で文化的な最低限度の生活・ケンカツ第7話あらすじネタバレ感想
8月27日放送の「健康で文化的な最低限度の生活」の第7話のあらすじ、ネタバレ感想。
第7話視聴率:5.3%
第7話のあらすじ
頭脳明晰(めいせき)な優等生・栗橋(川栄李奈)は、その豊富な知識と福祉に対する高い意識でバリバリと仕事をこなす、同期随一の“できる”ケースワーカー。しかし、そんな彼女には欠点がある。優秀すぎるが故に、“できない”人の気持ちが分からず、人前で笑うのも苦手。利用者に全身全霊でぶつかり、笑顔で接するえみる(吉岡里帆)を見て、人知れずコンプレックスを感じていた。
そんな栗橋が頭を悩ませていた利用者が中林吉徳(池田鉄洋)。姉を一年前に亡くして以来、働く意欲が全く感じられない。このままでは税金のムダ遣いにしかならないと栗橋は、中林に生活保護の打ち切りを通告。翌日、生活保護廃止を通告する“指示書”を持って役所を訪れた中林から偶然話を聞いたえみるは、中林が、文字が反転したり、歪んで見えたりする発達障害の一つ“識字障害”だと告白される。
「ハリウッドスターや有名人もカミングアウトしてる」とえみるが語る通り、識字障害を持った人は一定の割合で存在する。しかし、字の読み書き以外のことは普通にできるため、気付かれにくいのだ。苦しみ抜いて生きてきた中林の事情も知らず、一方的に保護を打ち切りかけた栗橋は、顔には出さないものの落ち込み、半田(井浦新)や同期のメンバーも彼女を心配する。
しかし、翌日には、栗橋は完全に立ち直っていた。識字障害について猛勉強し、中林の障害者手帳の取得を可能にした上で、理解ある就労先を見つけるために動き回る。自らの信念に従い、ケースワーカーとしてのミッションを果たそうとする栗橋。しかし、肝心の中林とは、全く気持ちが通じ合っておらず、問題はさらに大きくなってしまう。コンプレックスを克服できずにもがく栗橋に、えみるは友人として言葉をかける。
一方、えみるは、街中で娘の麻里(阿部純子)といっしょにいる阿久沢(遠藤憲一)に遭遇。2人がこれから一緒に暮らすと聞くと、「本当に良かった!」と涙を流しながら大喜びするえみる。しかし、麻里は…?
健康で文化的な最低限度の生活 番組公式サイトより引用
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第7話のネタバレ
淡々と仕事をこなす千奈。
小さな頃から愛想のない子と言われていた千奈。えみるの笑顔を見てそうはなれないと感じる。
中林という生活保護者の担当の千奈。
中林は就職活動があまりできておらず、保護を打ち切らなければならないと話す。
次回の面談のための日を設定しようとするが、掛布が引退を発表した日だからとかみあわないかえし。
中林は就労意欲を見せないと半田に相談。同居していた姉がなくなり働く意欲がないではと考える千奈。
自分のやり方で仕事に向き合うと強い意思の千奈。
中林と面談する千奈。ハローワークにも行っていない中林に、保護の打ち切りの指示書を中林に出す。
声に出して読んでという千奈。渋い顔の中林。
家に書類を持って帰って読もうとするが、つらそうな表情。
後日書類を持った中林が生活課に。声をかけるえみる。
千奈は外出中。えみるは話を聞くと笑顔をみせるが、とまどう中林。
とりあえず座り、世間話から始める。手に持っていた書類を見せてもらうえみる。
生活保護のお金がないと厳しいとつぶやく中林。
えみるは就労の意欲がないと保護は廃止だと説明し、書類を読んだかを確認する。
中林はやっと口を開く。
帰ってきた千奈。えみるは、中林は指示書の内容がわからないのではなく字が読めないようだと伝える。
千奈は再度中林と話す。今までは姉が文字の読み書きができない中林のためにかわりに教えていた。
姉が死んだあとは、人と接するのも大変になった。
文字がぼやけて、ごちゃごちゃになり、見るだけで苦しいと話す。
課長に報告する千奈。
中林の話をちゃんと聞いていなかったのかと言われ、このまま間違って廃止していたら大問題になっていたと叱られる。
中林の識字障害について半田やえみるたちみんなで話す。千奈が気づかなくても仕方ないという。
課長のところから戻った千奈は何も言わず「お先に」と帰る。
アオヤギ食堂でえみるたちは食事。
識字障害は誰も気づかなかった。さすがに千奈は落ち込んでいるようだと察する。
本屋の前で立ち止まる中林。帰ったら絵本を読もうという親子。
半田は過去を振り返る。テストも0点で父親に叱られる。
仕事を始めても契約書が読めず、職場でもわらいものにされる。
識字障害に気づけなかった千奈。中林の様子をちゃんとみていなかった。
一人涙しながら歩いて帰る。
阿久沢は、麻里と一緒に自宅で晩ごはん。笑顔で話す阿久沢。
麻里は阿久沢のところに住むと笑顔で話し、帰っていく。
しかし外にでた麻里からはさっきの笑顔は消えていた。
千奈は識字障害について病院に電話して知識を得る。
障害認定を得るために病院に一緒に訪れ、医師に診断してもらう。
次の日程を設定する千奈。阪神タイガースにまつわる日にちならすらすらでてくる中林。
商店街で阿久沢と麻里とばったりあう。
えみるは若い彼女と勘違いして、立ち去るが、ひきとめ誤解をとく。
一緒に住むことを報告する阿久沢。えみると阿久沢の高いテンションを真顔で見守る麻里。
障害者職業支援センターに訪れ、ハローワークにつないでと千奈。
対応した職員は、中林に失礼な聞き方。しびれをきらした千奈は自分がハローワークに行くと話す。
ハローワークでも渋い対応。仕事が見つかるかと濁す。
千奈は正論を言い、強気で抗議。中林のことがわかっていないと千奈。
怒っている千奈がなぜそんなに怒っているかが理解できない中林。
千奈は障害者認定されたことが良かったと、障害があることを繰り返す。
障害者と言われることが嫌だと気持ちを吐き出す中林。
千奈が一番自分の気持がわかっていないと叫び立ち去る中林。
もどった千奈。
ハローワークの職員をののしったと苦情が入ったと課長。
目の前の人の気持ちがわからないと千奈にきつい言葉。中林の担当をはずれてもらうと言う。
おちこむ千奈。残業でみると二人になる。
中林を傷つけた、ケースワーカーをする資格がないとつぶやく。
えみるは笑みをこぼす。少し前に自分が千奈に言った言葉。
その時と同じようにえみるは千奈に声をかけ、千奈に救われたから今があると言う。
利用者と笑顔で話せるみんなが羨ましいと千奈。
作り笑いすることもある、空気に流され笑うもの苦しいとえみる。
人の意見に流されない千奈が羨ましいと話す。
朝早く出勤した千奈。
次の担当の後藤に識字障害についてまとめた資料を渡す千奈。
その資料に圧倒される後藤。
後藤は新しい担当だと挨拶する。中林にはれものに触るように接する。
個室から出ていた中林は千奈の姿を探す。
そして、一人ハローワークに向かう。そこには千奈の姿。
千奈は職員に謝罪する。しかし、自分は間違っていない、中林には仕事を探す権利がある、いい加減なことをしたらゆるなさいと毅然とした態度で伝える。
その姿をみた中林は千奈に声をかける。
ハローワークの帰りに話しをするふたり。
中林はさっきの千奈は姉のようだった、唯一の理解者でそばにいて守ってくれていた姉。
病気で苦しむ姉の力になれなかった。病院の書類ひとつも読めなくて無力さに泣き崩れた。
自分が嫌になったと中林。
千奈はだったらしっかり生きなきゃと言い、もうお姉さんはいないんだからと怒る。
涙ぐむ中林。姉以外で自分のことを怒ってくれる人はいないと思っていたと言う。
行きたいところがあると千奈を本屋につれていく中林。
店員に案内されたのは、支援のための文字のドリル。
後日千奈を訪ねてきた中林。
勉強を頑張っているかテストする千奈。手帳にひとつずつ文字を書いてテスト。
か・け・ふ!答える中林。しかし最後は、ふでなくそ。
当てずっぽうな中林に笑顔を見せる千奈。
自然に笑う。
中林の仕事が決まった。
社長が熱狂的な阪神ファンのため、話がもりあがり採用。
千奈のアドバイスのおかげで動けたと後藤。
千奈の机の上には中林からのはがき。
仕事が決まった、ありがとうと書かれてあるが、うが逆向き。
思わず笑う千奈に、みんなが笑ったと指摘。
笑っていないといいながら笑みをこぼす。
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第7話の感想
クールで淡々と仕事をこなす千奈。
勉強を教える中学生にまで怖いと言われる始末。
自分のやり方を通そうとするが、問題がある。
中林の文字が読めないという事実。
実際にそういった人がいる。識字障害。
わかってもらいづらい障害。認定されたことで次につながることもあるのだが、本人としては障害認定されることが精神的に追い詰められることでもある。
人の気持がわからない千奈。もう少しだれかによりかかってもいいところだが。
性格上はできないタイプ。根は優しい人だが、不器用な千奈。
そんな役を演じるにはぴったりな川栄李奈。
自然に笑えない女性を演じているが、最後には素敵な笑顔を見せる。
その表情はとてもきれいで、微妙な演技も上手い川栄李奈。
最後に笑った顔が最高に素敵。