健康で文化的な最低限度の生活・ケンカツ第6話あらすじネタバレ感想
8月21日放送の「健康で文化的な最低限度の生活」の第6話のあらすじ、ネタバレ感想。
第6話視聴率:4.9%
第6話のあらすじ
活保護の申請にあたり、親族に援助が可能かを確認する“扶養照会”を頑なに拒否し、その理由を決して明かそうとしない島岡(佐野岳)。困り果てたえみる(吉岡里帆)は、京極(田中圭)の指示で扶養照会を強行する。すると早速、行方知れずの息子を心配していた父・雷(小市慢太郎)が上京。総合病院の院長である雷には扶養の意思があることから、京極はすぐに親子を会わせるようえみるに指示するが、それを知った島岡は、ひと足早く宿泊施設から逃走してしまう。自分を拒絶する息子の態度に、「構ってほしいだけ」と笑う雷だったが、その笑顔がなぜか引っかかるえみる。そこへ、島岡が駅のホームで自殺をはかったという知らせが飛び込んでくる。
幸い、島岡は一命を取りとめたが、緊張の走る役所。そこに雷が再び突然訪ねてくる。激しい剣幕で息子の居場所を聞き出そうとする雷の豹変ぶりに、えみると京極は驚きを隠せない。扶養照会の判断が正しかったのか、悩む京極に半田(井浦新)は「人が死ぬところだったんですよ。」と強い言葉で告げる。
自らの判断が、受給者の命の危険を招いたと感じた京極は、「この件は、全て自分の責任で対応する」と宣言。役所内でカンファレンスを開き、今後の対策について話し合うが、島岡親子が抱える問題が分からないだけに、なかなか答えは見いだせない。ショックが大きいえみるは、自分の考えを持てないでいた。その頃、病院では島岡の様子に異変が起きていた。面会できるようになったと連絡を受けたえみると京極は早速、島岡の元を訪ねるが、そこで主治医から、島岡親子について衝撃の事実を聞かされる――!
健康で文化的な最低限度の生活 番組公式サイトより引用
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第6話のネタバレ
雷に居場所がわかり、施設を逃げ出した光。
駅のホームを駆け抜け、駅員に取り押さえられる。
自殺未遂だと考える半田。
病院に連絡をとり状況を確認することに。
えみるが病院に電話しようとすると、雷から電話が入る。
しばらく施設前で待ったが戻ってこないと電話。えみるは光が病院にいるというが、病院名を雷には言わなかった。
状況確認するまでは教えられないというえみるに、自分は父親だと凄む雷。
えみるはきっぱり断って電話を切る。
拘束されたままベッドで眠る光。面会できる状況ではない。父親には居場所を言わないでと病院に希望を出していた。
病院との電話を切ったえみるの前に雷が現れる。
雷は息子は甘えている、病院名を言うよう声を荒げるが、京極が断ると話にならないと立ち去る。
一人建物の外で考える京極。半田が声をかける。
扶養照会は時期尚早ではと半田。親子関係を確認する前に父親をつれていくべきではないとも言う。
もう少しで人が死ぬところだったと半田。
課長に呼ばれえみるは釘をさされる。自分が責任を持って対応すると京極。
都は水原の息子に扶養回答書を送った。
破られた回答書。添えられた手紙には、母親には会いたくない、関わりたくないと書かれていた。
死んでも連絡はよこさないでとまで。
水原に伝えに行く都。水原は息子は自分を恨んでいると自覚している。
光の生活保護について話し合う。
ケースワーカーたちはさまざまな理由を推測する。半田は虐待ではと推測。
どんな理由では生活保護を申請してきた、生きてみようと試みたと半田。
だから助けを求めにきた。
病院でおむつを交換しようとした看護師。光は暴れだす。
眠りについた光は、父親への謝罪の言葉を発しながらうなされる。
光が面会できるようになり会いに行く。
その前に医師から話を聞く。父親から性的虐待を受けていたようだと言う。
おむつ介助のときにわかったという。
光が8歳の頃からおしおきと称し、そういう行為があったようだと話す。
光と面談し、京極は口を開く。謝罪の言葉を発する。
父親が支援を申し出ているが、光は受けたくないということで間違いないかと確認。
光と守ると約束した京極とえみる。
光の発する信号に気づけなかったえみるは反省しながら歩く。そして自分を責める。
これ以上背負いきれない、人の人生が重い。自分の無力さを感じる。
もう無理だと言葉に発するえみる。
都のもとに水原という女性。息子の妻だった。
夫と母に会って欲しいと思っていると告げる。
帰り道、半田と会ったえみる。
えみるは頑張っていると思うと半田。涙がこぼれるえみる。
思いを半田に話すえみる。半田はえみるに救われた人がいっぱいいると言う。
えみるのおかげで明日が見えるようになった利用者を思い出してと話す。
都は水原を訪ねる。そして息子の妻の話をする。
水原は押入れから息子が野球の試合でホームランを打った時のボールをとりだす。
仕事で試合を見に行けなかった母にお土産で持って帰ってきた。ホームラン1号と書かれている。
光の生活保護が決定した。
京極はえみるをランチに誘う。しかし会話がなく黙々と食べるふたり。
京極はやっと口を開き、一人で背負わないでもっと頼っていいと気恥ずかしそうに言う。
阿久沢は娘と妻の墓参り。麻里は母といろいろあったとつぶやく。
光の入院する病院の近くで父親を見かけたと七条からのメッセージ。
えみるはそんなことは有るはずないと思いつつも不安に感じる。
病院の受付で光の病室を尋ねる。面会制限があるという受付に、以前もらった京極の名刺を渡し、自分は京極だといい閉鎖病棟に通してもらう。
心配になったえみるは自転車をはしらせ病院へ。
京極は病院へ連絡。電話を受けた医師はナースステーションへ連絡。
面会人は京極ではないと看護師は雷のもとへ向かうが、面談室には雷の姿はない。
光の病室を探し当てた雷。間一髪のことろで医師が止める。振り切る雷。
そこにえみるも止めに入る。怒りをあらわにする雷。
光を自由にして、と必死に食い下がるえみる。
虐待の事実を口走ろうとしたえみる。割って入る京極。
京極は、光は自分自身で人生を作り上げようとしている。役所に任せてときっぱり話す。
雷に任せるわけにはいかないと言う。
厚労省に報告するという雷。ひるまず雷の違法行為を報告すると言う京極。
医師免許剥奪にもあたると釘をさす。
保護が決まったことを報告するえみる。
父親に連絡先は教えないと伝える。いままで光の声を聞けなかったことを謝罪するえみる。
光の退院の日。
専門医のもとを通いつつ、新たな生活を送る。
その住まいがある地域が後藤担当のため、後藤に引き継ぐ。
えみるは私達は光の味方だと告げる。
水原は息子の妻から手紙が届いたと都に見せる。
今は会いたいという気持ちにはなれないが、孫の写真を送ると書かれてあり、息子、妻、孫の写真が同封されていた。
孫の手にはホームランボール。
光は涙をにじませ、えみるにお礼を言い歩いて行く。
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第6話の感想
自殺未遂するまで父親から逃げ出す光。
かなりの事情がある。しかし父親はとりあわずかみあわない。根が深い親子関係。
父親の思いと子の思いはかなり違っている。
長年蓄積されていた思い。辛い生活を送ってきたであろうと推測できる。
命を守れなければ生活保護はなんのためにあるのかと半田のセリフがこころに残る。
父親の性的虐待。
父、息子の性的虐待があるとはかなりショッキング。
子供への性的虐待だけでもショックだが、同性だともっと衝撃的。
つらい人生を歩んできたことが伺える。
普通では考えにくいが、題材として取り上げられるということは、知らないだけで苦しんでいる人がいるということを察する。
えみるをなぐさめる半田。
半田はいろんなことを見て、的確にすすめていける、それでいて柔らかくやさしい。
とてもいい人。京極も頼りにしている。
ふところの広い役を演じる井浦新。さすがの演技力。
もっと頼っていいと気恥ずかしそうに言う京極。
ちょっと照れた表情の田中圭が素敵。
新たな人生を送ることになった光。感謝の表情の佐野岳。とてもいい表情。